アメリカのアカデミー賞女優がサッチャー元英首相を演じるそうです
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(以下引用)
ユーロ反対、先見性評価の声 小さな政府、現在は通用せず
米国のアカデミー賞女優メリル・ストリープさんがマーガレット・サッチャー元英首相(86)を演じる英映画「ジ・アイアン・レディー」(邦題「マーガレッ ト・サッチャー 鉄の女の涙」)が6日、英国で封切りされた。欧州債務危機で欧州単一通貨ユーロの欠陥が浮き彫りになる中、「小さな政府」を掲げ、自国通 貨ポンドにこだわったサッチャー氏の功罪が改めてクローズアップされている。
保守党を率いて1979年から90年まで首相を務めたサッチャー氏は、欧州連合(EU)の前身である欧州共同体(EC)の官僚主義に批判的だった。88 年には、ベルギー・ブリュージュで「欧州は際限なき規制に縛られた狭量で内向きのクラブになりつつある」と演説。その後もECに広がる連邦主義や通貨同盟 構想に強い懸念を唱え続けた。
今回の債務危機では、与党・保守党の右派の間で、自国議会より先にEUが予算案を監督できる財政規律強化策への反発が強く、キャメロン首相はEU首脳会 議で1人だけ反対。野党・労働党から「英国は欧州の孤児になる」と批判されたが、一方で「ユーロに入っていたら大変なことになっていた」とサッチャー氏の 先見性をたたえる声も上がった。
サッチャー氏が英国初の女性首相になった70年代末、同国ではストが多発、インフレと経済停滞に国民の不満は限界に達していた。「小さな政府」を掲げる サッチャー氏は財政赤字を削減。炭鉱閉鎖と労組の弱体化を図り、民営化を進めた。98%だった所得税最高税率は40%に引き下げられ、ストで失われた営業 日も年間延べ2950万日から190万日に押さえ込んだ。
またサッチャー氏は持ち家政策を進め、「ビッグバン」と呼ばれる金融改革に取り組んだ。このため、お金が借りやすくなり経済が活性化した半面、個人や企業が借金を膨らませる種をまいたとの批判も根強い。
サッチャー氏の死後に公式伝記を出版することになっている英紙デーリー・テレグラフ元編集長で、コラムニストのチャールズ・ムーア氏は「サッチャー氏は “代金を払う”という主婦感覚を財政に持ち込んだ。“労せずば功なし”がサッチャー氏の精神だったが、ブレア元英首相(労働党)の時代は“労せずとも功あ り”になった」と語る。
サッチャー時代に40%台半ばから20%台にまで下がった政府債務は現在、世界金融危機で銀行への公的資金注入と財政出動を強いられた結果、80%を超える。
ムーア氏は「サッチャー氏の時代は問題の所在が限定されていたため政府債務を減らすことができたが、今の英国は個人も銀行も政府も借金まみれだ」と指摘、サッチャー流の「小さな政府」では打開できないとの見方を示した。
同映画の日本での公開は3月16日からの予定。
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